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Prologue-序章- 【Strategy-策-】

  1. 名前: 歯車の都香 2017/04/15(土) 19:30:38
    Prologue-序章-    【Strategy-策-】

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    ――The most important thing in the snowstorm is to keep more dispassionate mind than ice.
              吹雪の中で最も重要なのは、氷に勝る冷静さを保ち続ける事である。

                                               The Sharulan saying.
                                                  シャルラの諺
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    Sharula ⇒ January 28th
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                               【7years ago...】
                                七年前……
                                           シャルラ ▼一月二十八日
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    ――七年前。
    北部最大であると同時に世界最大の土地を持つ氷結の都市、シャルラの名物である吹き荒ぶ零度の風と雪が作り出す純白の華吹雪は、
    視界不良の為に立ち往生している大型バスの中で白銀の雪景色に恐怖を覚え始めた子供達の軟肌を味わうように舐める隙間風となり、一撫で毎に幼い体に宿る気力を削っていた。
    鈍色の空が不気味に蠢くたびに、雲の薄い部分は僅かに白み、墨の濃淡だけでその景観の全てを描いたとされる東洋の絵画を思わせる。

    (::゚,J,゚::)「ふぅむ……」

    ブラウンの瞳でフロントガラス越しに空を睨みつけるタヴィート・グラツキーはこの道三〇年にもなる、熊のような体つきと細い顎鬚がトレードマークのベテランの運転手である。
    彼がハンドルを握る大型バスは、例え永久凍土の上だろうが南極の氷上であろうが走破し得る性能を持っており、白銀の風に視界を奪われなければ、定刻通りの運行は確実だった。
    だが、白い魔女の気紛れによってそれは叶わなかった。

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           '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'    There is a witch in the snowstorm....
              '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'   吹雪の中には魔女がいる
                        ,:',: '  '   ,:'   :'  '   ,:',: '  '   ,:'    ,  :'
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    ノリハ;゚ .゚)「っ……っ……」

    一人掛けの椅子に浅く腰を掛けたフレームレスのメガネが特徴の教師は時間の経過と共に落ち着きを徐々に失い、
    化粧の下にヒステリックな焦燥の色を覗かせ、タヴィートの背中に非難がましい視線を向けていた。
    数時間前の理知的に振舞っていた彼女に今の姿を見せたら、さぞや面白い反応が返ってくるだろう。
    雪は視界を隠すが、弱い人間の本質を暴きだすと云う言い伝えの正しさを、タヴィートは教師の姿を見て実感せざるを得なかった。

    車内で唯一、タヴィートだけがその体格のように大きく構えて落ち着き払い、吹雪が弱まるのをじっと待っていた。
    人生の殆どを氷雪と共に過ごしてきた彼は、極寒の大地で求められる理想的な立ち振舞いを心得ており、紙コップに入ったホットコーヒーを一口啜って満足そうに唸る余裕を見せている。
    実を言えば、刻一刻と激しさを増す吹雪の中でバスを進める事は可能だ。
    可能だが、それは非常に危険な賭けであり、目隠しをして都会の人混みの中を走るような物。

    吹雪が視界を白く染め始めた直後、現在地が交通量の多い道路である事を標識から判断し、彼は事故を未然に防ぐためにバスを停車させていた。
    バスの前後にも彼と同じ判断をした車が停まっている可能性は極めて高く、当分の間動けない事は間違いなさそうであった。
    雪国に生きる人間は焦りが余計な手間と問題を生み出すことをよく心得ており、この吹雪は当たり前の光景として受け入れられている。
    彼の判断に誤りはなかった。

    しかし、外地から集団旅行に訪れていた学校の一団はそれを理解できなかった。
    この状況が異常な物だと思い込み、軽度のパニックを起こしたのである。
    勿論タヴィートは、心配はないと車内放送をしたのだが、女教師が何度も同じ質問を繰り返し尋ね、
    満足いく回答と行動による返答を得られなかった事に立腹し、明日から職があると思わない方がいいとご丁寧に忠告をしてきていた。

    ヒステリックな声は状況によっては不快感だけでなく、不安をも煽り立てるだけだと知らないのだろうか?
    まして、彼女は仮にも教師。
    教師が狼狽えればそれが子供達に伝染してしまうことも、教師と云う立場の意味もまた、スポンジのような作りをした脳味噌から抜け出ている可能性がある。
    何を言っても無駄だと早々に判断したタヴィートは無視を決め込み、吹雪が収まり渋滞が緩和されるまで、無言で待っているのであった。

    (::゚,J,゚::)「……あ?」

    (,,(:゚::::))

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           '   ,:'   ,: '  '   ,:',       The witch is wearing snowy dress...
            '   ,:'   ,: '  '   ,:', その魔女は、雪のように白い服を身に纏っている
                        ,:',: '  '   ,:'   :'  '   ,:',: '  '   ,:'    ,  :'
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    白いダウンコートを身に纏い、柔らかそうなファーのついたフードを目深に被った人物がバスの扉をノックしたのは、タヴィートが暖房の温度を二度上げようとした時だった。

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             彡_ソノi , ゙'゙'゙\    \;゙   ;, __,イ :;イ  ,入_ ミ_
                 | i  ハ 〉    ;:   ゙';, ,.;  ; .|    |ノヾ
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    その人物は細身で、足の肉付きと身体つきは間違いなく女の物だった。
    しかし、素顔はフードの下に隠れ、雪の舞う中ではっきりと視認できるのはルージュの口紅が塗られた口元だけ。
    白いキャンバスに紅い唇が浮かんでいる様で、それは妖艶の一言に尽きる姿だ。
    女性は黒い革の手袋を嵌めた指でバスの後部座席を指し、乗せてくれとジェスチャーで語るが、タヴィートは怪訝な顔をして、首を横に振った。

    こんな吹雪の中で外出すると云う事は地元の人間ではないことに加えて、気狂いであることは否定する余地がない。
    そのような愚か者を助ける道理はないし、このバスが一般人向けではないことぐらいは一目見れば分かる事。
    全てを理解した上でやっているのなら随分と図々しい神経の持ち主だが、そこに感心して扉を開けるようなお人よしではない。
    再びガラスを叩き、女性は同じ仕草で乗車を求めた。

    (::゚,J,゚::)「駄目だ。失せろ」

    タヴィートは手で追い払う仕草をして、それを拒絶する。
    しかし、女性は全く懲りる様子も諦める様子も見せずに、三度目のノックをした。
    タヴィートは視線をコーヒーの水面に戻し、反応しない事にした。
    馬鹿に反応すれば、無駄に疲れるだけなのだから。

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           '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'   Her footsteps are absolutely silence...
              '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'   彼女の跫音は静寂そのもの
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    ノリパ .゚)「あの人はどうしたのですか?」

    停車してから初めて、女教師がタヴィートに雑言以外の言葉を掛けた。
    憎まれ口の語彙が尽きたわけではなく、単にタヴィートが反応をしなくなったのが一番の原因だと思われる。

    (::゚,J,゚::)「気にしないでください。
         ありゃあ、ただの酔っ払いか馬鹿です」

    ノリパ .゚)「寒そう……」

    寒いに決まっている。
    バナナを外に出せば物の数秒で凍り付き、釘が打てる気温なのだ。
    上手くいけば、そのバナナでこの喧しい教師を永遠に黙らせることも出来る。
    いい考えだと思ったが、生憎、バナナが手元にない。

    吹雪の中で立ち尽くす光景に心を痛めている風な声を漏らした女教師は、非難するような口調で、タヴィートに訊いた。

    ノリパ .゚)「どうして中に入れて差し上げないのですか?」

    (::゚,J,゚::)「酔っ払いならウオッカを持っているでしょうし、馬鹿なら構わない方がいいですからね」

    四度目のノックにも応じないタヴィートの脇を通って、女教師が昇降口に向かおうとするのを、彼は咄嗟に腕を掴んで引き止めた。

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    (::゚,J,゚::)「何をするつもりですか?」

    ノリパ .゚)「中に入ってもらいます。
         このままじゃ、あの人が可哀そうです」

    (::゚,J,゚::)「扉を開ければ車内の温度が下がります。
         それに、予定にない人間を乗せるなんて事は、運転手として認められません」

    あくまでもタヴィートの声は静かだったが、威圧的だった。
    女教師はタヴィートを振り解こうと腕に込めるが、彼女の細腕はびくともしない。
    教鞭を振るってきた人間と、斧を振るって森を切り開いてきた人間の腕力の差は歴然としている。
    力で勝てないと察したのか、教師は切れ長の目を吊り上げ、唾を飛ばしながら怒鳴る。

    ノリハ#゚ .゚)「運転も出来ない、人助けも仕事も出来ない!! 貴方は最低の人でなしです!!」

    (::゚,J,゚::)「それで構いませんから、席に座っていてください」

    尚も罵倒を続ける女教師の言葉を右から左に聞き流し、タヴィートはうんざりした風な溜息を吐く。
    教師とはどうして、このような人種が多いのだろうか?

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           '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'        She is always smiling and...
              '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'     彼女は常に笑みを浮かべ
                        ,:',: '  '   ,:'   :'  '   ,:',: '  '   ,:'    ,  :'
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    (,,(:゚∀::))

    横目で例の女性を見ると、その唇の端が僅かに吊り上がり、笑みを浮かべているのが分かる。
    それは果たして嘲笑か、それとも失笑か。
    意味深に歪んだ唇の意味を、タヴィートは理解できなかった。

    ノリハ#゚ .゚)「もういいです!! 貴方はクビです、クビにします!!」

    (::゚,J,゚::)「私は学校に雇われている身でしてね。
         一介の教師に解雇される言われはないですし、そのような権限を貴女が持ち合わせている様には思えないのですが」

    何にしてもバスの扉は手動では開かない為、この女教師が勇んで行った所でタヴィートが運転席にあるボタンを押さなければ扉は閉ざされたままだ。
    そのようなことも分からなくなっていることを考慮すると、対話は無駄に終わるだろう。
    しかし、仕事は仕事。
    どれだけ面倒なことでも仕事を果たす事こそが、後々に自分の身を守る最善の手段なのだ。

    (::゚,J,゚::)「いいですか、先生。 乗っている子供達をこれ以上不安にさせない為にも、もう、余計な事はしないで大人しく席に座って、本でも読んであげてください。
         雪の中でじっとしているのが恐ろしいのは分かります。
         ですが、この地には雪の中では冷静で在り続ける事が重要だと云う諺があるんですよ」

    辺りが闇ならば、目を閉じればいい。
    闇はありもしない物を幻想させ、幻視させるからだ。
    しかし、雪は違う。
    純粋な白一色に視界を奪われ囲まれると、人は孤独を感じるようになる。

    強く目を閉じたところで、瞼の向こうに広がる白い光景は残滓となって孤独を強調し、人間をどうしようもない負の連鎖に陥れる。
    冷ややかな孤独はやがて不安に火を点け、心が纏っている氷のような冷静さを溶かし、本性を曝け出させる。

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           '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'    mocking cowardly hearts...
              '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'  臆病な心を嘲笑っている
                        ,:',: '  '   ,:'   :'  '   ,:',: '  '   ,:'    ,  :'
           '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'    :'  '   ,:',: '  '   ,:'    ,  :'
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    ノリハ#゚ .゚)「私は冷静です!!」

    指摘しても埒が明かない事は女教師の取り乱しようから十分に察する事が出来た。
    タヴィートはこの教師の本質と云う物を見定め、退屈な時間を有意義に消費しようと決めた。

    (::゚,J,゚::)「冷静な人間は怒鳴り声など上げない物ですよ」

    ノリハ#゚ .゚)「小馬鹿にして!!」

    そこまで暇ではない、と喉まで出かかった言葉を飲み込む。

    (::゚,J,゚::)「まさか。
         そちらの地では何と表現するのかは浅学な私には分かりませんが、この土地では臆病者の小胆は馬鹿にも劣ると言いまして――」

    タヴィートが言い終わる前に、その頬を女教師が平手で叩いた。

    ノリハ#゚ .゚)「離しなさい!!」

    耳をつんざくその金切り声に、タヴィートは思わず手を離してしまう。
    耳鳴りの中でタヴィートは、女教師が音楽の授業を受け持っていると云うことを思い出した。
    そして女教師は扉に駆け寄り、よりにもよって、非常用の開閉ボタンを押して素性の知れない女性を招き入れてしまう。
    剃刀のような風が車内に入り込み、児童達が悲鳴を上げる。

    (,,(:゚::::))「うっ……」

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                        ,:',: '  '   ,:'    ,     '   ,:',   '   ,:'     ,:',:
           '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'    So, if you came across the witch...
          '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'      だから、その魔女に出会ったなら
                        ,:',: '  '   ,:'   :'  '   ,:',: '  '   ,:'    ,  :'
           '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'    :'  '   ,:',: '  '   ,:'    ,  :'
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    女性は入ってすぐに力なく崩折れ、教師がそれを支える。
    当然、扉は開かれたままだ。

    (::゚,J,゚::)「このっ……馬鹿教師……!!」

    タヴィートは急いで扉を閉め、暖房の温度を最高値まで上げた。
    得意顔でタヴィートを見る女教師に、彼は呆れを通り越して激昂した。
    何時動くかも分からない渋滞の中、無駄にバッテリーを消費させた上に危険要素を招き入れた事は、如何に客である教師であっても許される物ではない。
    タヴィートはこれ以上余計な事をされる前に、一発、拳を用いて教師に教える必要があると判断した。

    彼女の本質は己の信念に心酔し、信仰し、それ以外を不純と断じる独り善がりの盲信者だと、今この瞬間判明したのだ。

    ノリパ .゚)「さぁ、もう大丈夫ですよ」

    紅い唇が白い息を吐いて震えながら、何か言葉を紡ぐ。

    ノリパ .゚)「どうしました?!」

    (,,(:゚::::))「……ありがとう……ございます……」

    教師が安堵の表情を浮かべるより早く、タヴィートが握り拳を作るよりも疾くその女性は動いていた。

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           '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'         Do not open your heart...
              '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'   決して、心を許してはならない
                        ,:',: '  '   ,:'   :'  '   ,:',: '  '   ,:'    ,  :'
           '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'    :'  '   ,:',: '  '   ,:'    ,  :'
              '   ,:'   ,: '  '   ,:',  ,: '        '   ,:',   '   ,:'  '   ,:' 
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    (,,(:゚∀::))「おバカな先生さん」

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           '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:' Because, she loves the cowardly hearts...
     '  ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:' 何故なら、臆病な心臓こそ彼女の好物なのだから
                        ,:',: '  '   ,:'   :'  '   ,:',: '  '   ,:'    ,  :'
           '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'    :'  '   ,:',: '  '   ,:'    ,  :'
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    至近距離から放たれた一本拳は喉を潰して声と気道を奪い、心臓への抜き手による一撃は命を奪った。
    一連の手際の良さは体に染みついた習性のように自然で、無駄がなかった。
    それは、ほんの数秒の出来事。
    児童達は誰一人としてこの事態に気付いていなかったが、タヴィートは数秒前まで生きていた女教師が呆気なく殺されたのを見て、
    下手に騒いだり動いたりしない方が賢明であると判断した。

    (,,(:゚∀::))「理解ある運転手で結構。
         もう一度扉を開いてくれるかな?」

    ねっとりと、甘ったるく、そして含み笑いのような独特の訛りのある若い女の声。
    言われた通りに、手元のボタンを操作して扉を開く。
    女性は教師の死体を雪中に放り捨て、扉を閉めるように指を鳴らして指示をした。
    扉が閉ざされると、再び冷気と暖気が混ざり合う。

    それは、タヴィートにこれが現実の光景であることを認識させた。

    从 ゚∀从

    雪のついたフードを頭から外すと、肩まで伸ばした銀色の髪と血の色をした瞳がまず目に付いた。
    厚い化粧を施した女性の顔の左半分は垂らした銀髪が隠し、右の瞳はタヴィートに向けられていた。
    その顔に美があるのだとしたら、それは、一部の人間が毒蜘蛛に美しさを感じる時に湧きあがるそれと同じ類のものだろう。
    そして、その女性は驚くほど若かった。

    二十代手前、いや、顔に残るあどけなさから十代前半だろう。

    (::゚,J,゚::)「……目的は」

    懐から携帯電話を取り出すような気軽さで、女性はサプレッサーの付いたマカロフ自動拳銃を抜き、タヴィートに向ける。

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        ̄ ̄ ̄`ー- ──、─ 、└─` ─‐- 、   _ノ
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               `、ヽ   -‐´   ) ハ`ー----‐ ´ (
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    从 ゚∀从「一先ずは移動だ。
         渋滞の事なら気にするな。
         すぐに良くなる」

    (::゚,J,゚::)「場所は?」

    从 ゚∀从「ヴォルコスグラード区」

    児童二十三名を乗せたバスは、こうして、雪の中に消えて行った。
    その児童の中には軍事都市イルトリア市長、フサ・エクスプローラーの一人娘が含まれていたのであった。

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                        ,:',: '  '   ,:'    ,     '   ,:',   '   ,:'     ,:',:
           '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:' Prologue End...   序章 了
     '  ,:'   ,: '  '   ,:',   '  :' :',: '  '   ,:'   :'  '   ,:',: '  '   ,:'    ,  :'
           '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'    :'  '   ,:',: '  '   ,:'    ,  :'
              '   ,:'   ,: '  '   ,:',  ,: '        '   ,:',   '   ,:'  '   ,:' 
      ,:',: '  '   ,:'    ,              ,: '        '   ,:',   '   ,:'  '  
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                        ,:',: '  '   ,:'    ,     '   ,:',   '   ,:'     ,:',:
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              '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'                    '  

          This is the story about the world where the force can change everything...
                    これは、力が世界を動かす時代の物語。

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           '   ,:'   ,: '  '   ,:',   '   ,:'                         
              '   ,:'   ,: '  '   And the beginning of New Ammo → Re!!...... '  
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