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【???】

  1. 名前: 歯車の都香 2017/04/14(金) 22:24:36
    【???】

    大きな天窓から差し込む太陽の光は、部屋中を明るく照らしていた。
    背の高い本棚が壁一面に並び、床には緻密で繊細な刺繍の施された絨毯が敷かれていた。
    その絨毯の中心には、天に向けて枝を広げる大樹が金色の糸を使って描かれている。




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                     ,-┐ ∧ヾ V7 rァ
                  ,r-、」 k V ハ Y / //__
                    ィx \マ ィ、 〈 | 、V rァ r‐┘
                 > `‐` l/,ィ V / 〉 〃 ,ニ孑
                f´tァ 厶フ ヽ! fj |/厶7厶-‐¬
                 │k_/`z_/> ,、    ,、 xへ戈!│
                | l      ̄ | f^´  ̄    !│
                ヽ`ー--、____| |      / /
                 \       __ ̄二ニ='/
                  `<ニ二、_____/
                        ``ー----─ '´
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    黒いスーツに身を固めた五人の偉丈夫に混じって、一人の小柄な女性がその大樹を囲むように立っていた。




    ( ゚д゚ )「同志キュート・ウルヴァリン、戦果はどうだ?」

    彫りの深い顔立ちをした禿頭の偉丈夫は、群青色の瞳を小柄な女性に向ける。
    浅黒い肌と引きしまった肉体からは、軍人独特の剣呑な雰囲気が漂っている。

    o川*゚-゚)o「全て予定通りです、同志ミルナ・G・ホーキンス。
          〝一歩目〟は完了、〝二歩目〟への移行も開始しました」

    これまで一度も櫛を通した事がないかのように、キュートと呼ばれた女の金髪はボサボサだった。
    濁った色をした碧眼でミルナと呼んだ男を一瞥し、視線を正面に戻して無言になる。
    予期せぬ複数の問題に見舞われたが、キュートに与えられた任務は無事に達成する事が出来ていた。
    〝一歩目〟と呼ばれる作戦内容は、オセアンの支配権をロバートから分離させる事だった。

    アメリア・ブルックリン・C・マートが行う予定だったのは、ロバート・サンジェルマンを秘密裏に殺害し、
    その力だけをそっくりそのまま移行するお膳立てをする事にあった。
    力の中には、無論、〝ハート・ロッカー〟と〝レオン〟の存在も含まれている。
    それはつまり、事実上の支配権を彼らが誰にも気付かれることなく奪うと云う事で、長期に渡る大任でもあった。

    搬送されたとされるシィの姿は病院にはなく、ハート・ロッカーの内部で息絶えているのが発見された。
    様々な状況証拠から導き出されたのは、シィの名を借りてとある殺し屋がオセアンから逃れたという事だけだった。
    レオンの入手は失敗したが、シィは命を賭してそれ以外の任務を果たしただけ、成功と言える。
    彼女の意思は無駄にはならなかったのである。

    何者かは未だに不明なのだが、ロバートの築いた何もかもを破壊し、崩壊させ、大きな穴を穿ったその功績は称賛に値する。
    再生へと繋がる大穴は、同時に、彼らが芽を植え付けるのに格好の穴でもあったのだ。
    そして〝二歩目〟とは、オセアンを彼らの手で支配する事だった。

    ( `ハ´)「同志シィを失ったのも、全て予定通りだと言うつもりアルか、同志キュート」

    口を開いたのは、オールバックにした長い黒髪を頭の後ろで三つ編みにした、如何にも東洋人らしい顔立ちの男だった。
    非難がましい口調と共に、切れ長の目が、軽蔑の眼差しをキュートに向ける。

    o川*゚ー゚)o「同志シナー・クラークス、経過報告の書類に目を通した上でその様な事を訊いているのかな?」

    キュートは怯むどころか、相手の神経を逆撫でする様な口調でシナーにその言葉を送った。
    一ミリだけ眉を動かし、シナーは言った。

    ( `ハ´)「書類は読んだアル。ですが、だからと言って、同志シィが殺される様な事態は許容できる物ではないアルよ」

    o川*゚ー゚)o「いつから私の上官になったんだ、同志シナー。
           そして、私がいつ批評を求めた。
           人の行動を批評する前に、結果を残せない自らの行動と行儀を振り返る事を推奨するよ」

    ( ゚∋゚)「仲がいいのは結構だが」

    第三者が、二人の会話に割り込んだ。
    角刈りにした黒髪と、ブラウンの瞳を持つ熊の様な巨躯の男を見て、シナーは不服そうに押し黙った。
    両者の力関係は明らかだった。

    ( ゚∋゚)「同志キュート、挑発するような口調は感心しないな」

    o川*゚ー゚)o「次からは気を付けよう、同志クックル・タンカーブーツ」

    キュートの態度からは、反省の色が窺えなかったが、クックルはそれ以上言及する事はしなかった。

    ( ゚∋゚)「提出した書類の通り、私の方も予定通りに終わりました、同志西川・リーガル・ホライゾン」

    クックルの声と視線は、六人の中で最も背の高い男に向けられていた。
    まるで鉄から削り出して作られた様な顔は瞬きどころか、表情一つ浮かべない。
    色素を失った髪は短く刈り込まれ、血の様に赤い瞳を動かす事もなく、西川はその言葉を聞いていた。
    元より反応は期待しておらず、クックルは事務的報告したに過ぎない。

    ( ><)「その事に関してですが、同志クックル。
          一つ気になった点があります」

    ( ゚∋゚)「どうした、同志ビロード・コンバース」

    六人の中で一番若いビロードは、クックルの目を見て尋ねた。

    ( ><)「ニクラメンに対して暫くの干渉は不要と云う報告に関して、詳細な報告を望みます」

    ベージュ色の縮れ毛と土色の瞳を持つビロードが口にした疑問を聞いて、キュートが興味深そうにクックルを見た。

    o川*゚-゚)o「それは初耳だな、同志クックル」

    ( ゚д゚ )「書類を読んでいないのか、同志キュート」

    o川*゚-゚)o「同志ミルナ、ラジオを切り上げてまでここに駆けつけたと云うのに、どうやって書類を読めとおっしゃるのですか?
           堅苦しい報告書は葉書と違って気軽に読めないのでね。
           尤も、報告書の内容が愉快なものであれば、次からはすぐにでも読むように改善するが」

    肩を竦めたキュートに対し、ミルナは済まなそうに謝罪した。

    ( ゚д゚ )「そうだったな、済まない、同志キュート」

    二人のやり取りが終わったのを見てから、クックルは言った。

    ( ゚∋゚)「我々の思想に共感する、勇猛な同志を発見した為です。
        彼らが一週間以内に〝三歩目〟の代案を実行すると聞き、その時まで待った方がいいと」

    ( ><)「共感したと云うだけでその人物を信用するのですか、同志クックル」

    ( ゚д゚ )「いや、それは違うぞ、同志ビロード」

    答えたのは、クックルではなくミルナだった。

    ( ゚д゚ )「その代案、相当に魅力的なものだったのだろう、同志クックル」

    ( ゚∋゚)「その通りです、同志ミルナ」

    ( `ハ´)「……その者の素性は調べたアルか?」

    シナーが訝しげに問う。
    首を横に振って、クックルは答えた。

    ( ゚∋゚)「同志シナー、彼らの眼は本物だった。
        彼らがこの世界に抱いている不満は、我々の理想に通じるものがあった。
        そして、彼らにはそれを実行するに足る理由と情熱があった」

    その答えに不服だったのか、シナーは語気を荒げて追及する様に言った。

    ( `ハ´)「せめてその代案の詳細を報告書に記すぐらいは――」

    クックルは不快感をその顔の下に押し隠し、何事かを言おうとした。それを遮ったのは、キュートの言葉だった。

    o川*゚ー゚)o「ところで、同志シナー。
           三週間後には君が担当する〝四歩目〟が完了する予定となっているが、それはどうなっているのかな?
           随分と梃子摺っているようだが」

    目をより一層細め、シナーは平静を装って返答した。

    ( `ハ´)「……問題はないアル、同志キュート」

    o川*゚ー゚)o「私は何度でも言うが、人の事よりもまずは自分の仕事を果たせ、同志シナー。
           君のゴミ屑同然の株が暴落を起こすような事態が起きれば、心底腹立たしいことだが我々の足並みが乱れる。
           そうなる前に、私が君の眉間に鉛の退職祝いをくれてやる」

    悔しそうに歯噛みして、シナーは押し黙った。

    o川*゚ー゚)o「そこで、だ。同志シナー。
           君の〝テラコッタ〟の一部を、私に寄越してもらおう」

    その言葉を聞いて、シナーは怒りを露わにした。
    今にも暴れ出しそうな剣幕でキュートを睨み、怒鳴りつけるようにして言った。

    (#`ハ´)「どうして私の〝テラコッタ〟を貸さなければならないアルか、同志キュート」

    o川*゚ー゚)o「勘違いするな、同志シナー。私は貸せとは一言も言っていない。
           寄越せと言ったのだ。君の仕事を少しでも早く片付ける為だ。
           一ヵ月半で終了する作戦が一ヵ月を過ぎても三割しか進行できていないとなると、これ以上君に任せるのは馬鹿のすることだ」

    ( `ハ´)「ならば、自分の〝サウザンド・マイル〟を使えばいいアル」

    o川*゚ー゚)o「たかがジュスティア程度の町に、私の部隊を動かす必要はない。
          兎に角、君の〝テラコッタ〟の一部は私が指揮する。いいな?」

    有無を言わせぬ口調で言い放ち、キュートはシナーを睨んだ。
    蛇に睨まれた蛙の様に体を凍りつかせたシナーは、それ以上何も言えなかった。


    o川*゚ー゚)o「いいですね、同志ミルナ?」


    自信に満ちたキュートの言葉に、ミルナは小さく頷いた。


    ( ゚д゚ )「……いいだろう、同志キュート。
        ただし、同志クックルと一緒に行動してもらう」


    o川*゚ー゚)o「勿論、私は一向に構いません、同志ミルナ」


    ( ゚∋゚)「私も構いません、同志ミルナ」


    クックルとキュートは、一拍の間も置かずにそう返事をした。


    ( ^ω^)「……では、引き続き〝正義の歩み〟が止まる事のない様に」


    沈黙を守っていた西川がその言葉を口にした途端、水を打ったような静けさが部屋を支配した。
    あのキュートでさえ、表情を強張らせ、瞬き一つしない。
    次の瞬間、六人の声が一つに重なった。



                 『全ては、世界が大樹となる為に』



    世界が音もなく〝再び〟大きく動き出そうとしている事を、オセアンを出発した旅人達は知らない。
    しかし、それは驚くべき事でも憐れむべき事でもない。
    何故ならこれは――







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    ―――      これは        .. .,..::,:,:,,;:;::,,:;.:,,;:;:.:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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        力が世界を動かす時代の物語 ―――..,,.::.:;:;;:.:;,;;:;;;;;;;;;;;;;;;
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