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第五章【starter-始動者-】

  1. 名前: 歯車の都香 2017/04/15(土) 19:35:05
    第五章【starter-始動者-】

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    The first step of revenge will start with love.
    復讐の第一歩は愛することから始まる。

    The revenge without love is just violent.
    愛無き復讐はただの暴挙である。


                                                   Russell・Mead
                                                   ラッセル・ミード

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    八月三日。
    朝日が水平線から上り、揺らめく水面を煌めかせ、空を淡く色付かせる。
    夜の名残である瑠璃色の空は群青色に変わりつつあり、雲は空の色に合わせてその色を灰色からオレンジ色に変えた。
    空一面に広がっていた星々は陽光の登場と共に姿を消し、残ったのは銀色に輝く圧倒的な大きさの月だけとなった。

    フォレスタの背後に聳えるドルイド山と、雪の残るクラフト山脈。
    太陽の光を受けて、陰っていたその荘厳な姿が露わになる。
    鏡のようにそれらの光景を反射する湖の水面は、波の一つも立っていない。
    風も鳥の囀りもなく、静寂がその場所を支配していた。

    湖の畔には、焼失した家の残骸があった。
    家だった場所の中心は瓦礫が撤去され、土が広く掘り起こされた跡があった。
    地中深くには、一人の女性の遺体が埋まっている。
    夜明け前にそこに埋葬された女性は、“魔女”の渾名で知られた、ペニサス・ノースフェイスという女性だった。

    強く、厳しく、そして優しい女性だった。
    生前、ペニサスは教師として多くの生徒を世に送り出し、見送ってきた。
    約一世紀半も生きた女性の生涯に幕を下ろしたのは、銃弾だった。
    それは、彼女がこれまでに多くの人間に与えてきた死と同じ。

    ペニサスは長距離からの狙撃で人を殺し、近距離で接敵した際は拳銃、ナイフ、徒手で人を殺めた。
    彼女は自分がしてきた行為がいつか自分に返ってくることを、よく理解していた。
    だから最期の瞬間は、恨み言もなく、微笑を浮かべて迎えた。
    悔いは残さない性格をしていたから、きっと、死を迎える際に恐怖や不満はなかっただろう。

    しかし。
    それでも。
    彼女の性格と生き方を理解していたとしても、怒りは湧き上がってくる。
    抑えがたい怒りが、胸の奥から湧き上がるのだ。

    怒りの矛先が分かっているのなら。
    矛先を相手にぶつけるだけの覚悟があるのなら。
    復讐を果たせるだけの力があるのなら。
    その怒りは、果たして、どのように形となって具現化するのだろうか。

    墓の前には、怒りに燃える男がいた。
    傷だらけの拳を震わせ、悲しみに耐えている姿は、男の芯の強さを物語っている。
    だが、男は決して涙を流さなかった。
    男は、自分のやるべきことを知っていた。

    墓の前には、ペニサスの生き方を尊敬する女性がいた。
    短い付き合いだったが、それでも女性はペニサスと云う人物のために悲しみ、怒っていた。
    だが、女性は決して涙を流さなかった。
    女性は、自分のやるべきことを知っていた。

    墓の前には、彼女の生き方を誰よりも知っていた女性がいた。
    心は凪いだ水面のように静かだった。
    しかし、その水底には全てを奈落の底へとつながる暗い深淵が広がっていた。
    女性は、自分のやるべきことを知っていた。

    墓の前には、彼女の生涯最後の教え子がいた。
    涙で顔を汚し、獣のように声を上げて泣いていた。
    自分に優しくしてくれた女性はもう、何かを教えてくれないことを、少年は知っていた。
    少年は、自分のやるべきことを何も知らなかった。

    墓標もない墓の前にいた四人は、それぞれの道を進んだ。
    朝日が森に差し込む頃には、彼らの姿は、フォレスタにはなかった。
    道と目的は違うが、目指す場所は同じだった。
    クロジングから沖へ三マイル、そこにある海上都市が、彼らの目的地。

    ――海上都市、ニクラメン。

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    Ammo→Re!!のようです
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    早朝のクロジングは、普段は平穏な空気が流れ、静かな一日の始まりを誰もが心から甘受していた。
    だが、その日は違った。
    八月三日のクロジングは、これまでに例を見ないほどの混乱と恐慌が街中に溢れ返っていた。
    昨晩フォレスタから聞こえてきた銃声と爆音、そして黒煙を伴った炎はそれを見聞きした住民全員を恐怖の底へと叩き落とし、夜明けと共に保安官詰所に殺到させた。

    設立以来最も住民で賑わいを見せる保安官詰所には、若い保安官が一人だけしか残されておらず、ベテランの保安官は行方不明となっていた。
    結果として、保安官になって日の浅い若者は住民から質問と回答を要求され、何も答えられずに詰所の奥の部屋に鍵をかけて閉じこもる始末だった。
    街の人間の死亡者は十六名、行方不明者三名で、数日前から行方不明となっている人間を合わせると四十名にも及んだ。
    まだ成人していない二人の若者も、その死者に含まれていた。

    古びた病棟の二階から、混乱と悲しみに包まれる街をあざけりの表情で見る男がいた。
    事実、実に滑稽な姿だと、男は心から思っていた。
    この時代に、いつまでも争いと無縁で過ごせる人間などいはしない。
    彼らが避けて通ってきた道、誰もが通らずにはいられない道に、今、クロジングはようやくその足を踏み入れただけだ。

    後は、この道にクロジングが耐えられるかどうか、それだけだ。
    もっとも、クロジングが発展しようと進歩しようと退化しようと滅びようとも、男にとってはどうでもいいことだ。
    今は、目の前の馳走が大事。
    頬に二筋の傷を持つ男は、昨夜手に入れた馳走を前に、舌なめずりをした。

    ベッドの上で、馳走が苦悶の声を上げる。

    (;´_ゝ`)「ぬ……ぐ……」

    彼から見れば、黒い髪をクルーカットにした少年だが、実年齢は恐らく青年のそれだろう。
    顔中が新しい擦過傷と打撲傷によって変り果て、美形に分類されたと思われる彼の顔は、原形を留めていなかった。
    包帯とギブスで体中が固定され、点滴や心電図のコードが体に繋がっている。
    右肩から先と右膝から下を大口径の銃弾によって失い、睾丸は粉々に砕けていた。

    これでよく生きているものだ。
    よほどの執念があるのだろう。
    いや、それとも医者の腕が良かったのか。
    男にとって、それはどうでもいい問題だった。

    この男が昨晩の騒ぎに加担していたのは間違いない。
    飛行機能を持つ棺桶が二機、フォレスタのある特定の場所に向けて執拗に攻撃を加えていたのを、男はしっかりとその目で見ていた。
    そして、この男が手足と睾丸を撃たれて墜落したのも、目撃している。
    “虎”と呼ばれる男は、己の執念と観察力、そして勘が無駄にならないことを知っていた。

    自分の人生を賭けた大博打。
    どうやら、間違いではなさそうだった。
    トラギコ・マウンテンライトは、今後の方針としてはこの男から情報を引き出しつつ、耳付きの少年と共にいる金髪の女性を追うことに決めた。
    あの金髪の女性は、只者ではない。

    山中に転がっていた夥しい量の死体には、棺桶持ちが大勢含まれている。
    死体の中には、五十口径の銃弾で即死したものが何体か混ざっており、昨朝の強盗団殺害を連想させた。
    トラギコは断言する。
    これは、同一人物による殺害だと。

    そして、それは間違いなくオセアンの事件に繋がっていると、トラギコは断言する。
    それを繋ぐためのピースを、ようやく手中に収めた。
    この男の口から有益な情報が聞き出せることは、最早疑いの余地もない。
    医者から、患者は絶対安静で二カ月は動かすなと言われたが、彼はそれを気にするつもりはない。

    理由は単純明確。
    一分一秒でも早く情報を手に入れたいからに他ならない。
    運ぶのに邪魔なようであれば、手足を切り落とせばいい。
    幸いにもすでに右の手足はないのだから、今更左の手足を切り落としてもそこまで絶望しないだろう。

    (=゚д゚)「なぁ……」

    点滴のパックを握る。

    (=゚д゚)「色男さんよぉ」

    徐々に力を込めてゆくと、ベッドの上で男が身悶え始めた。
    身を捩り、苦悶の声を上げる。

    (;´_ゝ`)「あっ、あ゛ぁっ!?」

    (=゚д゚)「寝てないで、俺とお話ししようラギ」

    当然、男に意識は戻っていない。
    しかし、トラギコにそんなことは関係ない。
    起きるか起きないか、それが知りたいだけなのだ。
    全身麻酔の効いた体に聞くには、この方法が一番だ。

    (;´_ゝ`)「おおっ、あ゛おおおおぅっ!!」

    (=゚д゚)「喘いでるんじゃねぇよ、気持ち悪いラギ」

    どうやら、寝たふりをしているわけではなさそうだ。
    点滴から手を離し、ポケットから小型のナイフを取出す。
    折りたたみ式で、小まめに研いでいるために切れ味はいい。
    そのナイフで、トラギコは男の左足の腱を無駄のない動きで切り、ライターで傷口を塞いだ。

    一連の動作は手慣れたもので、トラギコがよく使う手だ。
    手に入れた獲物を決して逃がさない。
    一度獲物に食らいついたら、その骨肉を噛み砕き、彼が満足するまで決して動きを止めない。
    それが、彼についた“虎”の渾名の所以である。

    この男が目覚めないことには、その口から新鮮な情報が手に入らない。
    泳がせておいた金髪の女性とギコ・ブローガンの行方は、残念なことに、この男をフォレスタから回収するのと引き換えに失ってしまった。
    街の人間に今聞き込みをしても、何か答えが返ってくるとは思えない。
    となれば、自分の足で動いて手に入れるしかない。

    トラギコの得意分野だ。

    (=゚д゚)「いい子で待ってるんだぞ、色男」

    男に残された左手とベッドの柵を手錠で繋ぎ、トラギコは病室を出た。
    非常階段を使って院外に出た彼は、早速自己流の聞き込みを行うことにした。
    手始めに探したのは、被害者の家族だった。
    それを探すのは非常に簡単だ。

    悲しみに淀む瞳の色が違う。
    嘆きに漏らす嗚咽が違う。
    憂いに陰る表情が違う。
    憎しみに歪む口元が違う。

    多くの死を見てきた。
    多くの死を拒む遺族を見てきた。
    多くの死を受け入れる遺族を見てきた。
    多くの死を招いた元凶を見てきた。

    だからこそ、トラギコには一目で分かる。
    誰が遺族で、誰が死者の知人であるかが。
    真っ先に除外するのは、保安官詰所に殺到する群衆だ。
    あれは偽善の塊、いわばカスの塊だ。

    どうでもいい情報を聞き込むなら最適の塊だが、それ以外では時間を浪費するだけの存在だ。
    必要な情報に到達するには、その塊から離れた場所に行けばいい。
    離れたと言っても、物理的な距離の話ではない。
    狂気から一歩引いた位置、そこに遺族はいる。

    人混みを掻き分けながら、トラギコは最年長の被害者の家に向かった、
    探すのは簡単だった。
    玄関前に人が集まっている家を探せばいいだけなのだ。

    「どうしてあの立派な人が……」

    こんな言葉が聞ければ、完璧だ。
    被害者の家さえ分かれば、後は家宅捜索をすればいい。
    勿論、遺族の了解なぞ不要だ。
    そんなものは、死者から肖像権の了承を得るが如き徒労。

    家の裏から侵入すれば、何の問題もない。
    しかし、時として裏口が閉まっている場合がある。
    そういった時には、裏口の鍵を開錠すればすぐに問題は解決する。
    では、全ての鍵が掛かっていて尚且つ合鍵がない場合はどうすればいいか。

    家主、即ち被害者の部屋へと最短距離で進めばいい。
    家の構造を大まかに想像し、家主――サミュエル・リリスキー――の部屋の位置を考える。
    決して女房想いではないことから、部屋の位置は二階建ての建物の最上階にあると予想される。
    家の支配権を握れるのは、最上階だからだ。

    二階の窓の鍵が開いていることを確認してから、トラギコは行動を開始した。
    木造建築の建物は、コツさえ掴めればすぐに登れる。
    継ぎ目に指を挟み、窓枠に足をかけて登るだけだ。
    下がこれだけ騒がしければ、窓ガラスの一部を割られても気付かない。

    気付いたとしても、対応に忙しくて動けない。
    それが、田舎の魅力なのだ。
    開いていた窓から難なくサミュエル宅に侵入したトラギコは、早速私室を物色した。
    木製の衣装ダンスが二つ、同じく木製のデスクとチェアのセット、ダブルベッドの下には色褪せたカーペット。

    物探しの時に物音を立てるようでは三流。
    迷うようでは二流。
    一流は、部屋の状態からその部屋の主の性格が分かる。
    トラギコは一目でそれを見抜く才能がある。

    被害者は対外的には几帳面だが、自分の部屋の中では割と油断する傾向がある。
    となると、極秘裏に所持したい物はどこかに預ける性格ではない。
    家族の目の届かない場所に隠しておくに違いない。
    ベッド下まで敷き詰められたカーペットを見ると、端の部分に付着した埃が一部欠けているのが見つかった。

    その部分を捲ると、木の床板があるだけだった。
    しかし、継ぎ目が綺麗すぎる。
    最近そこを剥がした証拠だ。
    小指の爪を使って板を剥がし、そこから四枚の手紙を見つけた。

    トラギコは床板とカーペットを元通りにする。
    事後は綺麗に。
    それが、彼のルールだ。

    (=゚д゚)「どぅれ……っと」

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    手紙を開き、必要な情報を探す。
    地名、人名や日付、とにかく大文字で書かれている物だ。
    そして、トラギコは三枚目の手紙に、それを見つけた。
    その地名を一見した時は喜んだが、今日の日付ともう一つ、大文字で書かれた文章を見た時、その顔が引きつった。

    (;=゚д゚)「……しまった」

    準備は怠らない性格をしているトラギコだが、一つ、欠点とも言える部分がある。

    (;=゚д゚)「礼服なんて、もってきてねぇラギ……」

    服装に関してはとことん無頓着と云う点だ。
    では何故、今の段階でトラギコが服装に、しかも礼服を必要としているか。
    本当であれば、礼服でも足りないぐらいだったが、この際はそれが最低のラインだ。
    狼狽の理由は、彼が見つけた文章にあった。

    (;=゚д゚)「かっぺ風情が“オープン・ウォーター”に参加するつもりだったのかよ……」

    “オープン・ウォーター”。
    それは、毎年八月三日に行われる一大ファッションショー。
    世界中の都市から有名デザイナーとモデルが一堂に会し、その技術と美を披露する場。
    その開催地は、世界屈指の海上都市。

    ――クロジングから沖に三マイルの場所に位置する、海上都市ニクラメン。

    * * *
    ――――――――――――――――――――

    泣き疲れて眠ったブーンを、ベッドの上に座るデレシアは、赤ん坊をあやす様に胸に抱いてその頭を撫でていた。
    “魔女”ペニサス・ノースフェイスの死を目の当たりにしたことで、彼は己の感情を爆発させた。
    きっと、生まれて初めての事だったに違いない。
    泣き方も知らず、耐え方も知らず、そして、身近な死を知らなかったのだ。

    あの場にブーンを向かわせたのは、残酷な判断だ。
    だが、それでいい。
    生きることを自ら選択したブーンは、これから、知っていかなければならないことが山のようにある。
    その第一歩が、偶然ペニサスの死と重なっただけだ。

    力が世界を支配するこの時代。
    死は、隣人のように誰にでも突如として訪れる。
    例えばヒート・オロラ・レッドウィングも、そして、デレシアもその例外ではない。
    今後ブーンは多くの人と知り合い、別れを経験する。

    そうして彼が学ぶのは、人生そのもの。
    最期の瞬間、ペニサスはブーンに一つの宿題を残した。
    それは。
    それは、何とも難しい宿題だった。

    正答のない問題。
    億を超える哲学者が億を越える答えを出した、究極的な課題。
    人間にとっての難題。
    ブーンにとっての命題。

    ――愛の意味。

    それは意味を持たない言葉なのだ。
    意味を持たせた言葉となった瞬間、愛は愛でなくなる。
    確かに感じることの出来る感情でありながら、それを説明することは誰にも出来ない。
    そこに辿り着くには、ブーンはまだまだ幼すぎる。 無垢すぎる。

    あの時。
    燃え盛る家を見て、ブーンは自分で動くことが出来なかった。
    そこに現れたギコ・ブローガンに頼んで、ブーンと共にペニサスを看取らせた。
    そうしなければ、ブーンはペニサスの死を理解できないままだったからだ。

    胸が苦しかった。
    腹を切り裂くよりも、心臓を抉るよりもデレシアは己の選択に傷ついていた。
    可能であれば避けさせたかった。
    もっと人と人生を知ってから経験させてもいいことだった。

    だが、そうはならなかった。
    あの機会にブーンを行かせていなければ、彼が成長してから今よりも深く傷ついてしまう。
    究極的な選択を迫られたデレシアが下したのは、この世界の流儀に従った選択だった。
    後悔はしていない。

    後悔するぐらいなら、最初から選択しなければいいだけなのだ。
    傷つくブーンを見ることを避けていては、結局、進歩はない。
    緩やかな成長を意味ある成長にするためにデレシアにできるのは、この方法しかなかった。
    例え世界の全てが敵に回ったとしても、彼女は己の指針に従った判断だけをする。

    あらゆる善意を踏み躙り。
    あらゆる正義を嘲笑う。
    今も昔もこれからも変わらない、そのスタンス。
    愛するブーンの成長と、その生涯を見届けるためなら、彼女は世界の敵で在り続ける。

    眠りながらも涙を流すブーンの頭を撫でながら、デレシアは思案する。
    再び彼女の前に現れた、金色の木。
    いや、彼らの言葉で言うところの“黄金の大樹”か。
    滅んだと思っていたが、再びその思想が芽吹いたか。

    考えられる理由は、二つある。
    一つはその思想が書かれた書物が残っていたこと。
    もう一つは、思想を引き継いだ人間が生き残っていることだ。
    黄金の大樹をエンブレムとして掲げる組織が敵に回ることは、デレシアにとって三度目のことだった。

    根を絶って大分時間が経つが、再びデレシアの前に立ちはだかる日が来るとは思わなかった。
    ならばやることは変わらない。
    再び根絶やしにするだけだ。
    ましてや、ブーンの成長を歪める存在なら、その全てを滅する必要がある。

    胸の中で寝息を立てるブーンは、デレシアの一部だ。
    ブーンにとっての害悪はデレシアにとっての害悪でもある。
    その為には、向かわねばならない。
    黄金の大樹を目指す輩が現れる、その場に。

    ――“オープン・ウォーター”に。

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    夏の日差しは強く、昼の空は透き通る青色。
    水平線に浮かぶ真っ白な入道雲。
    潮風は優しく吹き、空を海猫が飛ぶ。
    その風景は平穏そのものだった。

    クロジングの港から、三マイル先の沖に聳える海上都市ニクラメンへと続く一本の橋。
    鉄筋の入ったコンクリートとアスファルトで補強された橋は、嵐の日でも沈下しないことで知られるものだ。
    橋の下には“マリアナ・トンネル”と呼ばれる巨大なトンネルが走っており、物資や機材はそこを通じてニクラメンに運び込まれる。
    こうしてニクラメンは、陸運と海運の両方からの供給を実現していた。

    無数の鉄骨と鋼鉄を切り出して形作ったような容姿は、鋼鉄の要塞だ。
    ニクラメンは一つの巨大建造物であると同時に、世界に名立たる海上都市の一つで、“海に浮かぶ宝冠”の名で知られている。
    その名の由来は、夜でも煌々と輝く都市その物の姿にある。
    膨大な電力を海上だけで都市全体に不自由なく供給するのは難しいのにもかかわらず、ニクラメンはそれを実現していた。

    波力発電や太陽光発電、風力発電も導入しているが、それだけでは一万人の住人が暮らす都市を支えきれない。
    勿論、そこには秘密がある。
    ニクラメンその物が過去から残っている建造物で、その主要機構も太古の技術が使われている。
    主要発電施設に使われている技術は、夥しい犠牲のもとに訓練と研究を重ねて復元された原子力発電装置だ。

    原子力発電設備は技術者によって年々復元され、多くの街に大量の電力を供給している。
    小型化と安全性が追求された原子炉の最後の姿は、金属の心臓だ。
    海上都市と呼ばれる街で使用されている原子炉は、その中でも最も複雑な構造と小さな姿をしており、取り扱いには細心の注意を払わなければならない。
    ニクラメンもそれは例外ではなく、厳重なセキュリティに守られた海底の発電所で稼働している。

    直線の橋を、安定した速度で走る一台の白いSUVがあった。
    スモークグラスは外部から車内の様子を窺うことを拒み、その関心がどこに向けられているかを悟られないようにしていた。
    運転席でハンドルを握るのは、赤茶色の髪と切れ長の瑠璃色の瞳を持つうら若い一人の女性。
    ヒート・オロラ・レッドウィングはほっそりとした肢体を赤いドレス――着物と呼ばれるドレス――に包み、その髪を頭頂部で纏めている。

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    薄らと化粧を施した彼女の隣には、金髪を夜会巻きにして黒い着物で着飾ったデレシアがいた。
    円らで宝石の輝きを持つ目は伏せられ、口元にはいつもの笑顔の名残だけが浮かんでいる。
    どこか憂いを感じさせるその表情は、若くして最愛の人を失った未亡人が醸し出すそれに近い。
    同性のヒートも思わず息を飲む優雅な魅力があり、黒い着物と金髪の組み合わせ、そしてうなじの調和は艶めかしさを強調している。

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    後部座席には、ペニサス・ノースフェイスが生前に手渡したローブに包まって眠るブーンがいた。
    あれからブーンは一度目を覚ましたが、朝食も食べずに、また眠ってしまった。
    よほど精神的に応えたのだと分かるだけに、デレシアは何もできない自分が不甲斐なかった。
    こればかりは、本人が受け入れて乗り越えなければならない問題だ。

    先ほどからチラチラとルームミラーでブーンの様子を窺うヒートも、それは分かっている。

    ノパ⊿゚)「……なぁ、デレシア。
        ブーンはどうする?」

    ヒートが言いたいのは、ブーンへのケアのことではない。
    ニクラメンで開かれるオープン・ウォーターの間の話だ。

    ζ(゚、゚*ζ「そうねぇ……」

    オープン・ウォーターに来るのは、美に対する意識の強い人間ばかりだ。
    その人間達が耳付きに向ける敵意は、今のブーンにはいい物ではない。
    かと言って、それを避けるために駐車場に彼を置いてくるわけにはいかない。
    ヒートとデレシアはそれぞれ手分けしてフィンガー・ファイブ社の人間の仲間を探し、それを捕らえる必要がある。

    ブーンを連れていては人目に付く上に、危険に巻き込んでしまうかもしれない。
    フォレスタやクロジングに残すことも出来ずに連れてきたが、さて、どうしたものだろうか。
    連れて行動するなら、デレシアがその役を受けるつもりだが、それは極力避けたい。

    ζ(゚、゚*ζ「一先ず、考えながら行きましょうか。
          名案がなければ、私がブーンちゃんを連れて行くわ」

    ニクラメンの駐車場は海底にあり、そこなら人目に付かずに行動できる。
    ヒートに負担が掛かってしまうが、この際は仕方がない。

    ノパ-゚)「分かった」

    ヒートは口を真一文字に結び、アクセルを深く踏んだ。
    SUVの周りには、高級車の群れがあった。
    その群れを巧みに抜きながら、彼女はニクラメンへ急ぐ。
    それは尾行を警戒しての運転だったが、尾行車はいなかった。

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    ニクラメンの入り口である鋼鉄の門とビルの群れが、その大きさを増してゆく。
    門の前には棺桶と銃火器で武装した黒服の警備員が十五人。
    オープン・ウォーター開催時は、異分子や相応しくない人間をそこで除外し、選ばれた人間だけを街に招き入れるのだ。
    検問待ちの車列に並び、ヒートはハンドルから手を離した。

    ノパ⊿゚)「しかし、デレシアはよくこんな高そうな服を用意できたな。
        一千ドル以上はするだろ、これ」

    胸元の生地を確かめるように摘まみ、ヒートはデレシアに尋ねた。

    ζ(゚ー゚*ζ「……えぇ、そうね。
          これはペニが私に作ってくれた服なの。
          まともに市場に流れれば、一万五千ドルはするでしょうね」

    大分昔の話だが、デレシアはペニサスと共にオープン・ウォーターに参加したことがある。
    彼女の教え子がデザイナーとしての技量を買われて参加することとなり、その晴れ舞台を見に行ったのだ。
    その際に着て行く服を作ってくれたのが、ペニだった。
    ヒートが今着ているのは、その時にデレシアが袖を通したもの。

    デレシアが着ているのは、ペニサスが着ていた物だ。
    素材は確かなものを選び、全ての作業を手作業で行っているので、並の高級品よりも長持ちする。
    母聖樹の根元に作られた衣類ダンスから回収したそれは、当時とほとんど変わらない状態で保存されていた。

    ノパー゚)「なるほどねぇ……
        こんなに上等な服、着たことなくてよ」

    ζ(゚ー゚*ζ「それはヒートにあげるわ。
          貴女、赤がとても似合うもの。
          私よりも貴女が着ていた方が、その着物も喜ぶわ」

    ノパー゚)「あぁ、ありがとう」

    列が動き、デレシア達の順番となった。
    運転席の窓を開き、ヒートが警備員に軽く会釈する。

    ノパー゚)″

    「っ……!!」

    歳を取った警備員はヒートの美貌に見蕩れてしばし呆然としていたが、すぐに正気に戻って、車を中に通した。
    明らかに警備態勢に問題がある。
    デレシアは以前来た時よりも警備が甘いことに気付いた。

    ζ(゚、゚*ζ「……」

    誘導灯に従って、車は螺旋状の通路を下へ下へと降りて行く。
    やはり、気のせいではない。
    警備態勢は表面上だけだ。
    駐車場の誘導をする中年男性の動きのぎこちなさは、まだここに来て日が浅いことを示している。

    ニクラメンも、しばらく見ない間に随分と変わってしまったようだ。
    昔は警備員全員が仕事に誇りを持って、この街を守ろうとしていたというのに。

    ノパ⊿゚)「……なぁ、なんか警備が薄いな」

    ζ(゚、゚*ζ「そうなのよ……まぁ、その分こっちが楽になるからいいけれども……
          でも、妙ね……」

    要件さえ満たせば、ニクラメンに用はない。
    用はないのだが、どうしても気になって仕方がない。
    ブーンの傍には一人ではなく、二人の方がいいかもしれない。

    ノパ⊿゚)「ところで、さっき名案が浮かんだんだよ」

    ζ(゚、゚*ζ「あら、どんなの?」

    ノパ⊿゚)「要するに、ブーンの耳と尻尾が目立つから駄目なんだろ?」

    ζ(゚、゚*ζ「まぁそうなるわね」

    ノパ⊿゚)「それもファッションって言っちまえばいいんじゃないか?」

    大胆な発想だった。
    しかし、悪くはない。
    ファッションショーが行われる場なら、どれだけ奇抜な格好をしていてもそれがファッションと言い張れる。
    ならば、三人で行動していても問題はそれほどないだろう。

    ζ(゚ー゚*ζ「じゃあ、その案でいきましょう」

    ノパー゚)「よしきた」

    ハンドルを切って、駐車スペースに入る。
    通路寄りの場所に車を停め、ヒートはブーンの肩を揺さぶる。

    ノパー゚)「ほれ、ブーン。
        着いたぞ」

    (∪´ω`)「……お?」

    疲れ果てたその表情は、悲しみの深さを物語っている。
    ただでさえ儚げな存在が、より一層儚さを増していた。

    ζ(゚ー゚*ζ「ブーンちゃん、一緒に行きましょう」

    (∪´ω`)「お……どこに……いくん……ですか?」

    ζ(゚ー゚*ζ「ファッションショーよ」

    (∪´ω`)「ふぁっしょん……しよう……?」

    ζ(゚ー゚*ζ「いろんな人がいろんな服を着て、それを皆に見せるの。
          変わった服や変わった人がいて、とても面白いのよ」

    (∪´ω`)゛

    力なく頷いて、ブーンは同行することとなった。
    後は服だが、ペニサスからもらったローブがあれば事足りる。
    毛布代わりに使っていたローブを着直させると、小さな旅人の姿がそこにはあった。

    ノパー゚)「よし、行こう」

    会場はここよりも五階下。
    海底十二階が、オープン・ウォーターの会場となっている。
    その為、エレベーターで降りなければならない。
    身だしなみを鏡で最終確認してから、三人は車を降りた。

    三人はブーンを中心に手を繋いで、エレベーターへと向かった。

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    そこは、奇妙な空気の漂う空間だった。
    熱気と興奮が入り混じりながらも、どこか格式ばった緊張感が漂っている。
    行き交う人々は皆綺麗な、もしくは奇抜な服を着ていて、視線が忙しなく会場中に向けられている。
    そしてなにより、ブーンの耳を見ても人々はただ首を傾げるだけで、唾を吐いて来たりはしないのだ。

    聞こえてくる音楽は騒音に近い。
    出来る事なら耳を塞ぎたかったが、両手をデレシアとヒートに繋がれていては、それも出来ない。
    だが、ブーンは両手を通じて感じる温もりが本当に嬉しかった。
    心の底から悲しくて泣いてから、ブーンの心には風穴が開いていた。

    そこは、ペニサスと云う存在があった場所だ。
    彼女ともう二度と会えない、話せない、教われないと考えただけで、そこに冷たい風が吹き、ブーンの悲しみを甦らせる。
    しかし、デレシアとヒートの温もりを感じると、その悲しみは和らいだ。

    (∪´ω`)「おー」

    自然と、視線が下から前に向けられる。
    二人が進む先の道は自然と開け、視線は二人に向けられる。
    ブーンは、それが何故か誇らしく感じられた。
    そうして、また、心が温かくなった。

    見ず知らずだった自分を連れて、色々なものを見せてくれる二人。
    二人のことを想うと、自ずと体から緊張が抜けた。
    何故かは知らない。
    時々胸を締め付ける“この気持ち”をなんと呼ぶのか、それも知らない。

    デレシアとヒートの首の後ろ。
    妙に視線を奪われるその部位をなんと呼ぶのか、それも知らない。
    二人の容姿がこの会場にいる誰よりも“いいもの”だと感じる理由、それも知らない。
    二人の笑顔を見ていると自然と自分も笑顔になる理由、それも知らない。

    ペニサスが死んでしまったことは、とても悲しい。
    悲しいが、このままではいけないことは何故か分かった。
    二人といれば、自分は前を見て歩けることも、どうしてか分かる。
    まだ、世界は未知に満ちている。

    下を見ていても、見えるのは足元だけ。
    前を見れば、それだけ世界が広がる。
    未知を未知として理解できる。
    その感覚が、ブーンは気に入っていた。

    二人は会場の隅で立ち止まり、中央に視線を向けた。
    ブーンもそれに合わせて視線を向けるが、人の背中だけが見える。

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    (;∪´ω`)「お……」

    ノパー゚)「そらっ、肩車だ!」

    一瞬、ブーンは宙に浮いた。
    体がふわりと持ち上げられ、ヒートの肩に乗せられる。
    世界が、一段と広がった。
    それはとても、気持ちのいい光景だった。

    (*∪´ω`)「おー! おー!」

    ローブがわさわさと揺れるのも気にせず、ブーンは誰よりも高い位置から見下ろす世界に興奮していた。
    見える。
    見えるのだ!
    人混みとだけしか認識していなかった世界の正体が、こうも見事に見えるのだ!

    どこに熱気が集まり、どこに興奮が集中しているのか。
    様々な人の姿、会場の中央に設置された正方形に十字の通路が重なった背の高い通路。
    手に取るようにその会場の様子が分かるだけで、どうしてこうも気持ちがいいのだろうか。
    理由は分からないが、それでも、気持ちがいいことだけは分かった。

    ζ(゚ー゚*ζ「……ブーンちゃん、そろそろ始まるわよ」

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         /,,, Y.. -‐ ヾ::::::::l      ノ゙ f・=  7:::::::::::l.    f:、 ‐-:、 (ミミ:::::::l
          ム゚゙゙' く、'゚`  ゙'"):::l    ヽ''    ゙'⌒リ:ノ    ノ゚ヲ ''・=  リ::r-、リ
         l=,,;;:. l=、  ..::" ,)ヽ、   j⌒    ト'"fノ     l (-、ヽ'"   ゙'´ノ),)
        /`ゝ-''^ヽ''"  ,/: : : :\  ヽ、: : : '" ノ^i,     lィー-、    ノ-イ
        /rf´ i′  ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -テ) ,/  `ヽ、   t_゙゙   _,,.. :: "  l、
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    デレシアの言葉に合わせたように、会場の明かりが落ちる。
    騒めきが止む。
    通路が青白い光で照らされ、音楽が切り替わる。
    徐々に、何かが浮かび上がってくるような旋律。

    「紳士淑女の皆様、大変長らくお待たせしました!
    これより、美を競う祭典、オープン・ウォーターを開催いたします!
    一舞台目のテーマは、『革新』です!」

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     `゙ゝヽ、`ー! ノ::::::`ヽ、 L、゚゙ tノ`ゾ`ー ゙iー'  ,r"彡彡三ミミ`ヽ.
      にー `ヾヽ'":::::::::::: ィ"^゙iフ  _,,ノ ,  ゙tフ ゙ゞ''"´   ゙ifrミソヘ,
     ,.、 `~iヽ、. `~`''"´ ゙t (,, ̄, frノ   ゝ-‐,i ,,.,...、  ヾミく::::::l
     ゝヽ、__l::::ヽ`iー- '''"´゙i, ヽ ヽ,/   /  lヲ ェ。、   〉:,r-、::リ
     W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ、_ノー‐テ-/ i / ,, 、   '"fっ)ノ::l
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    止まっていた熱気が、爆発した。
    拍手、喝采、歓声。
    熱気に呼応して音楽が変わり、通路に一本のライトが向けられる。
    そこに現れたのは、白い煙を纏った一人の女性。

    从'ー'从ノシ

    その顔を見た時、ブーンは背筋が凍るかと思った。
    笑顔だ。
    確かに、笑顔を浮かべて手を振っているのだ。
    だが、背筋が冷たくなった。

    露出度の多い白いドレスの胸元には、花のような装飾がされていて、その人物を花のように見せている。
    茶色の髪は、ヒートの普段の髪型に似ている。
    垂れ下がった鳶色の瞳が会場中に向けられる。
    ゆっくりとその女性が歩き出すと、次の女性がその後ろから現れ、もう一本のライトが浴びせられる。

    (;∪´ω`)「お?!」

    本が、歩いていた。
    比喩ではない。
    本が、歩いていたのだ。
    頭に本を被り、文字の書かれた衣装を着て、胸元に背表紙があった。

    次々と現れる奇抜な格好をした女性に、ブーンは口を開けて見ているしか出来なかった。
    布地がほとんどない服や、黄色い布で顔が隠れた格好など、彼の想像を軽く絶した光景は正に未知。
    これが、ファッションショーというものなのだろう。

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     !         }”/              ,、  <`ヽ        ./:::/.,、
    ⌒!ィ        f¨゚{             <´ 'ヽ Vハ   |ヽ Y¨! |::::}イ { , -ー 、  _ /¨>
    ::〈人_r-ー- 、_r<}| >:::: ̄:`ヽ__, - 、__r 、r=¨>‐-! /:::::}__Vヘ }:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くノ ̄!
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    (*∪´ω`)「お!」

    だが、悪い物ではない。
    見ていて飽きないし、次に出てくる人の服装が気になってくる。
    ブーンの思う普通の服装は最初の一人だけで、それ以外は奇妙極まりない。
    若い女性達は通路の決められた道筋を歩き、最後にポーズを取って裏に戻って行った。

    続いて若い男性達が現れたが、その格好は先ほどの女性達に負けず劣らず奇抜だった。
    獣のような恰好をした人もいれば、建物のような恰好をした人もいた。
    そこで、ブーンは自分が周囲から何か攻撃をされない理由が、ようやく分かった。
    あの恰好が存在するなら、自分の耳や尻尾もああいった種類の格好として認識されてもおかしくない。

    ここでなら、自分は上手く隠れることが出来るのだ。
    そう考えると、少し気が楽になる。
    始まりから一時間半ほど経過してから、通路の明かりが消え、会場が再び暗闇に包まれる。
    ピンク色の光が、通路の中央を照らした。

    「続いてのテーマは、『情熱』!」

    その言葉通り、会場の音楽がそのテンポを上げて興奮を誘う。
    赤いライトが動き回り、目に映る景色のほとんどが赤に染まる。
    通路中央から現れたのは、先ほどとは違う衣装を着た女性だった。

    ヽ从'ー'从ノ

    目のやり場に困る、ほとんど下着に近い服だった。
    赤と黒のそれは、毒々しくも綺麗だと思えた。
    それから登場した女性のほとんどが、赤を基調とした服を着ていて、目新しさと言えばその装飾と形状ぐらいだった。
    だが、面白さは依然として変わらない。

    オープン・ウォーターが始まってから、二時間近くが経過して、いよいよ終わりが訪れた。

    「皆様、いかがでしたでしょうか?
    此度のオープン・ウォーターは、内藤財団の全面協力によって昨年度を上回る来場者とクオリティを実現することが叶いました!
    最後に、内藤財団の代表者の方からご挨拶をいただいて、今年度のオープン・ウォーターを締めくくりたいと思います!
    それでは、お願いします!」

    音楽が止み、白いライトが通路の中央を照らす。

    ξ*゚ー゚)ξ「素晴らしい、実に素晴らしいファッションショーでした!
          これまでに見てきたどのファッションショーよりも情熱的で革新的、そしてどこよりも先進的!
          皆さん、これこそが、ファッションのあるべき姿ではないでしょうか!」

    興奮した様子の女性が、声高らかに会場に問いかけた。
    会場からの返答は、大歓声だった。

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    ::i::ヽ::::::i::Vj:〃 (),``ソ<ソ:::/、j' /`l!/イ:.:.ノリヽ! ' "'/ノ_// ゙、,{ヘミヽ ゙´ <, ソ
    :::、:::ト、:::、::\ ー"  '´イ::{/i>ミ彡ヘイ'´|、 .! |   ,イ`ー ′ノイ`iヘ 、/{=テフ}
    ヽ:::人゙)``゙‐ ` /==ィ ノヽノ} \ } j;;;;;ヽヽノ- _ノ;;`i´ ̄`ヽ^ ー、゙_`三'ノ
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    ξ*゚⊿゚)ξ「……皆様、初めまして。
          内藤財団副社長、西川・ツンディエレ・ホライゾンと申します。
          すみません、少し、熱くなってしまいました」

    波打つ金髪に、蒼穹色の碧眼。
    まるで、デレシアのような姿をしていた。
    違いは多くあるが、最大の違いはその鋭い切れ長の目だ。

    ξ゚⊿゚)ξ「今回、内藤財団として歴史あるオープン・ウォーターに関われたことを、誇りに思っております。
         人材、機材、費用、ありとあらゆる場面での支援を行わせていただきましたが、誤解しないでいただきたいことがあります。
         私達のそれが、オープン・ウォーターを進歩させたなどと、毛頭思っていません」

    一瞬の間。

    ξ*゚⊿゚)ξ「オープン・ウォーターをここまで昇華させたのは、理想を貫く強い意志なのです!」

    雷鳴の如き拍手。
    地鳴りの如き喝采。
    そうして、ゆっくりとライトが消え、その女性は姿を消した。

    ノパ⊿゚)「……」
    ζ(゚、゚*ζ「……」

    会場全体に明かりが戻ると、人の波が出口に向けて動き出す。
    そんな中、デレシアとヒートはその場を動かなかった。

    (∪´ω`)「?」

    ヒートの肩の上で、ブーンは首を傾げて考えた。
    動かない理由。
    人混みが嫌いだから?
    答えも分からないまま、ブーンは動く人の波を見続けていた。

    ――奇妙なことに、その流れとは逆の方向に走る人間が数人いたが、理由は分からなかった。

    * * *
    ――――――――――――――――――――

    デレシアの中の疑念は確信に変わった。
    フィンガー・ファイブ社、そしてオープン・ウォーター。
    この二つを繋ぐのは、内藤財団と言う巨大な組織だ。
    その組織が、黄金の大樹に関わっている。

    と言うことは、ペニサス殺害に関わっているということでもある。

    ζ(゚、゚*ζ「黒幕が分かったわ。
          ヒート、内藤財団の人間よ」

    ノパ⊿゚)「じゃあ、あの女もそうか」

    ζ(゚、゚*ζ「間違いなく、ね。
          あの女を探しましょう」

    探す理由も、そこに至った理由も、ヒートになら説明の必要がない。
    彼女は聡明だし、察しがいい。

    ノパ⊿゚)「よし、ブーン、ちょっといいか」

    ブーンを肩から降ろし、ヒートは膝を突いて目線を合わせた。

    ノパ⊿゚)「これからあたしはちょっくら探し物に行ってくる。
        デレシアと一緒に――」

    ――言葉の途中で、会場が、否、地面全体が轟音と共に大きく揺れた。

    ノハ;゚⊿゚)「あぁん?」

    ζ(゚、゚*ζ「……先に動かれたみたいね」

    数分前まで歓声で満たされていた会場は、一瞬の内に悲鳴に満たされた。
    逃げ惑う人々が目指すのは、会場唯一の出入り口。
    そこに向けて殺到する人の群れは、最早優雅や譲り合いと言った精神とは無縁の、生存本能剥き出しの姿だった。

    ノハ;゚⊿゚)「っ……そうか!」

    ヒートも、どうやら気づいたようだ。

    ζ(゚、゚*ζ「内側から食い破るなんて、随分と器用な真似するわね」

    警備が甘かったのも。
    来て日の浅い人間が警備を担当していたのも。
    全ては、この時のためだったのだ。
    この瞬間の打撃を最大まで高めるための工作が、今、実を結んでしまった。

    内藤財団は人材と機材を提供したのではない。
    破壊工作を目的とした工作員と道具を運び入れただけなのだ。
    先ほどの轟音は、ニクラメンと外界との繋がりを絶った音に違いない。
    橋と船着き場の爆破をすれば、ニクラメンは物理的に外界との繋がりを失う。

    目的は何か。
    それは、クロジングの人間が大昔から抱いている妄想の実現。
    フォレスタとニクラメンの奪還。
    ならば、ニクラメンがこれから辿る結末は――

    ζ(゚、゚*ζ「……早く逃げないと、全部沈むわ」

    海底十二階。
    海面との距離、実に二千フィート。

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     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ il冊、  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Ammo for Relieve!! 編
    .....:::::::... .....:::::::....... .....:::::::...  .....:::::::...  ..:   ..::::.   ...::::::.. ..:::::::      第  五  章
    .....:::::::........:::::::........:::::::........:::::: :........:::::::...... ..::::::: .:::::.... .:::::  ....::::...     【starter-始動者-】
                                                 To be continued...
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